オリンピック男子フィギュアー。祝!!
ゴールドメダリスト羽生選手のコーチ。ブライアンオーサーと私のストーリー。
私はトロントにいた時、フィギュアースケートをやっていて練習時間にブライアンはよく同じアイスにいらしたんです。すごいスピードで、私は彼と選手達の邪魔しない様に、逃げまくってましたけど….
でも、私みたいな凡人フィギュアスケーターなのに、私がルッツジャンプが苦手で懸命に練習していたら、通りすがりにワンポイントアドバイスくださったり、スケートアリーナのランチ時間、カフェで何度か隣にいらして、いつも気さくに優しく話しかけてくださいました。
ブライアンは本当にハートの熱い素敵な方なんですよ。
彼の現役時代、カナダの男子フィギュアーが世界を制した時代がありました。
共にカナダの中で競い合う、カートブラウニング、エルビスストイコがいて、ブライアンは実力ありながら、いつもシルバーかブロンズ。
だからこそブライアンは、陰で人の1000倍以上、並々ならぬ努力を重ねていたのです。全てを細かく分析して、自分のクラブ以外でもフィギュアスケーターのためのアイスタイムがあれば、体裁構わずどこのリンクに現れ、尋常でない練習と研究を重ねていたのです。
でも、勝利の女神は微笑まず、オリンピックはブロンズで現役を退きました。
そして今年齢を重ねた今、再びオリンピックの舞台にコーチとして戻ってきました。
羽生、フェルナンデツ選手2人同時にこのオリンピックの表彰台に立たせたのです。
この金メダルは、ある面ブライアン自身のメダルでもあると思います。
選手のアビリティは勿論ですが、コーチとして、過去の自分が積み重ねた血の滲む努力と研究が今、選手達の技術をさらに伸ばしました。現役時代は叶わなかったけど、今オリンピックの舞台で、自分の教え子達をこうして表彰台に立たせたのです。
今私はカナダでこのオリンピックを見て、少し違う視点から感動の涙を流しています。
そして、羽生選手もカナダのメディアのインタビューに英語で堂々と答え、自分のスケートを精一杯したまでです。ありがとうカナダ。サンキューカナダ🇨🇦と。リスペクトとメディアに対しても何とスマートな対応。
彼のスケートの身体能力、才能、感性、頭脳は言うまでもなくスペシャルですが。
ブライアンコーチと羽生選手の律儀さ、真面目さはとても共通していて、素晴らしい師弟のマッチングがこの金メダルを導いたと思います。
怪我をした羽生選手に決して無理はさせず、このオリンピックの舞台に焦点を合わせたのも、賢いブライアンコーチと羽生選手らしいな….
ブライアンは人間的にもとても尊敬できる素敵な方で、彼は優しくも自分に厳しい方でした。とにかく遠い私の記憶にハッキリ刻まれたあの方が、時を経て今スクリーンの前にいる、あのブライアンオーサー コーチ?何だか改めて感動。ちょっとぽっちゃりオジサンになってるけど…… 笑!
私はスケートではなく、今はマッサージですが、人に技術を教える事とは、自分がまず努力して分析し情熱を持ち、だからこそそれを人に伝える事ができる。それを怠ってはいけない!と、スクリーンを通じて、改めてブライアンからメッセージいだだいた気がしました。当時私のルッツジャンプに的確なアドバイスをくださった様に..
オリンピックゴールド!! 羽生選手、ブロンズフェルナンデツ、その彼らを表彰台に導いたブライアンコーチに敬意を称します。おめでとうございます。