- アメリカでの授業は勿論英語で、相当難しい専門的な単語もたくさんあり、技術を習得と言うより、英語のテストに合格する方に必死だったのかもしれません。
結果、ライセンスは取得できたものの、技術に関してずっと不安のままでした。
ボディメカニクスも当時、最初に習ったはずなのですが、頭ではわかっていても、なかなか体が理解していなかったのだと思います。働き始めてからも、腰痛や手首の痛みには随分悩まされました。
- FSTCでは、実技の時間も多く、練習時間もたっぷりあり、先生が一人ひとりにわかりやすく色々な角度から、個別に時間をかけて説明してくださいました。 そう言えば、アメリカで学生の頃も同じ内容の事をよく言われていた気がします。
Feel your Center of gravity. (重心のセンターを感じなさい)
Don’t Push by your hands. Penetrate!(押すのではなく浸透させなさい)
言葉では覚えていたのですが、その意味があいまいでした。
FSTCでもう一度基本から習い直してみて、今になってはじめて、ああ、こう言う事だったのか・・・。と、アメリカの学校で習った事の意味が、言葉だけではなく、ようやく体で感じ、感覚として身につける事ができました。
- 日本人は西洋人と比べ、学科の勉強は得意ですが、先生の体の動きを見てすぐに真似をしたり、感じる事が苦手な人も多く、私もその一人で、自分では同じ様にやっているつもりでも、頭で単語を記憶しただけで、体でわかっていなかったのだと思います。
JUNKO先生の授業は、ただ理論的に説明するだけではなく、色々なユニークな表現方法で、時にはボールや、モップ、粘土や風船など色々なアイテム駆使しては、私たちの日常の動作に例えて面白く力学を教えてくださいました。なるほど!これならわかりやすい!!と、少しずつ、力学的な事を理解していきました。
- 又、アメリカは、案外雑なところもあり、細かい気遣いや、テクニックにしても、戻り方や、末端などもいい加減に習得していたのですが、日本人ならではの丁寧さや、先生の長年の経験から教えていただける事が沢山あり、以前と比べ、そうとうレベルアップができたと思います。
- 現在は、コースを終了し、整体のサロンに就職しました。体勢ができてくると、不思議と手からクライアントの体の状態を細かく感じられる様になってきて、今までわからなかったこの感触にとても感動しています。自分の体が楽だと、無理な力が入らないので圧が偏らず手を均等に使えるので、クライアントにも心地よいタッチになるし、一つ一つの筋肉が立体的に手でわかってきて、お客様により効果を出せそうです。
- 一度はあきらめたセラピストの仕事ですが、一生のスキルとしてこれからまた続けていきたいと思います。今は忙しくても以前の様に自分の体が辛くて無理をする事もなくなった事が何よりも嬉しいです。
- 今度こそ、自信持ってセラピストとしての再スタートができそうです。